複数ギルドに所属してみた
生体工学研究所で実験されていたウイルス兵器。どこから漏れたのかわからないが今はこのウイルスが世の中を埋めつくしてしまっている。人と人とが会って話をするということが難しい時代になってきたように思える。
私がギルド「チームラボ」残留を決めた話の続き
ギルドに所属しながら別のギルドを探していたという話は以前したのでご存じだろう。そして他のギルドの合格通知を、
断ったということも
実はその過程で、第3のギルドを見つけていたのだ。「今のギルドに所属していながら、こちらのギルドにも所属OKですよ」という良心的なギルドだ。複数ギルドがあるとわかりにくいのでここはギルド名を「ランサーズ」としておく。
私は即入団した
「チームラボ」での私のポジションは後方火力(ウィザード)に該当する。ナイトなどの前衛がうまくやってくれている間になんとか処理するといった役割だ。
やられる前にやるという戦法であれば、ウィザードの私でもソロでなんとか討伐できるモンスターはいる。ただ、一度懐まで侵入されてしまうと対応のしようがない。
そんな私がソロでクエストを受けるとなると、報酬は少な目の雑魚モンスターをとにかく多く倒すというのが一番やりやすいのだ。
不慣れなモンスター索敵。当然時間がかかる。雑魚を探していても蓋を開けたら強敵で焦ったり、モンスターを丸焦げにした代わりにこちらもダメージを受け報酬まで消失ということも多々あった。めぐみんの爆裂魔法に近い感じだと思って貰えればわかりやすいだろうか。
さらに精神ダメージまで与えてくるモンスターはやっかいだ。
戦闘終了後もしばらくまともに動けなくなくなる。
前衛は今までこんな相手を抑えていてくれていたのかと思うと、今まで助けられていたんだ、との気持ちがぐっと高まったりもした。
そんな状態でも数をこなせばそれなりにモンスター討伐にも慣れてくる。そして、その成長過程がやけに早いことにふと気づく。(半月ほどでそこそこのモンスターをソロ討伐し、報酬を獲得できるようになってきた)
なるほどこういうことか。
報酬が少しずつ獲得できるようになってきたのでチームラボ残留
「ランサーズ」で少しずつ稼げるようになってきたところで「チームラボ」残留の話を決めたのである。これなら別ギルドに移籍するより、所属ギルド「チームラボ」からのクエストをこなしながら、「ランサーズ」のクエストが受けられる。ある意味一番良いところに着地したと感じた。
そしてここからは、「ランサーズ」での冒険の日々がどのような感じだったかという話になる。
「ブラック」、「ド三流」このあたりのクエスト依頼者は大変印象的かつ強敵であったが、まずは順を追って話をしていこう。