古いスマホをラズパイのモニターにした:様子を 1 分ごとに表示し、AI の目と手にもなった話
作業部屋のラズパイ 3 には、売れたメールを声で知らせる仕組みや、データベースのバックアップを毎日取る仕組みが少しずつ増えてきました。ただ、ラズパイには画面がないので、今どうなっているかは SSH でつないで確かめるしかありません。そこで、使っていなかった Android のスマホを、ラズパイの様子を映す小さなモニターにしてみました。
やったことは単純で、ラズパイが 1 分ごとに自分の様子を 1 枚のページにまとめ、スマホの Chrome がそれを開きっぱなしにしているだけです。それでも、机の上で時計の代わりに置いておくと、思っていた以上に便利でした。

画面に出しているもの
画面には、ふだん気にしておきたいものだけを並べています。どれも、ラズパイが 1 分ごとに集め直しています。
| 項目 | 見ている理由 |
|---|---|
| 温度 | ケースに入れているので、熱がこもっていないか(70℃ を超えたら黄色) |
| 動いている時間・負荷 | 知らないうちに再起動していないか |
| ネットワーク | 有線でつながっているか・控えの Wi-Fi も生きているか |
| NAS | バックアップの置き場所につながっているか |
| SD カード・メモリ | いっぱいになっていないか |
| データベースのバックアップ | 今日の分が取れているか・大きさはいつもどおりか |
いちばん役に立っているのは、バックアップの結果の一覧です。毎日の分がちゃんと取れているかが、スマホを見るだけで分かります。失敗したときは、その知らせを赤い枠で一番上に出すようにしました。あとで同じバックアップが成功していれば、赤い枠は自動で消えます。

しくみ
ラズパイの中で、1 分ごとに cron で小さな Python の台本を動かし、温度やログを読んで HTML を 1 枚作ります。そのページを、ラズパイの中の小さなサーバーが家の中のネットワークだけに出しています。外からは見えず、決めたページ以外は出さない作りです。
スマホは Chrome でそのページを開きっぱなしにして、ページが 1 分ごとに自分で読み直します。スマホは「充電中はスリープにしない」の設定にしてあるので、画面はつけたままです。同じ画面を出し続けると焼き付きが心配なので、夜は画面を暗くして、中身も 1 分ごとに少しずつずらしています。
スマホが「Claude の目と手」にもなった
このスマホは、パソコンに USB でもつないでいます。パソコンで作業している AI(Claude)が、adb と Chrome の開発者の機能を使ってスマホの Chrome を操れるようにしたので、モニターのほかにも使い道が増えました。
- 実機での表示の確かめ:作ったページを本物のスマホで開き、横のはみ出しやエラーがないかを調べて、画面の画像を残します。今回の様子の画面も、この確かめで横のはみ出しが見つかり、その場で直しました。
- 見てほしい画面を出す:「この画面を見てください」と URL を伝える代わりに、AI がスマホに画面を出しておきます。こちらは手に取って見るだけです。
- 質問にタップで答える:AI からの「A 案と B 案、どちらにしますか」という質問の画面をスマホに出してもらい、ボタンをタップして答えます。
- 写真を渡す:様子の画面から開ける「写真を渡す」ページで撮ると、その写真を AI がそのまま受け取れます。パソコンのカメラよりずっとはっきり写るので、機材のランプや箱の説明が楽になりました。

使ってみて
画面のないラズパイの様子が、机の上でいつでも見えるようになっただけで、安心感がだいぶ違います。眠っていた古いスマホも、モニター兼、AI の目と手として働いてくれるようになりました。
使い方しだいで、まだできることは増えそうです。便利な使い方が見つかったら、また記事にしたいと思います。


